本記事にはアフィリエイト広告(A8.net経由のConoHa WING)を含みます。
シリーズ「公開したその後 〜運用と改善のノート〜」の最終回です。前回はログインまわりのセキュリティについて書きました。
最終回は、これまでとは少し毛色が変わります。
このブログでは「サイト作成の手順」全7回と「公開したその後」全6回、あわせて13本の記事を書いてきました。その作業は全部、ConoHa WINGというレンタルサーバーの上で実際にやったものです。
なので最終回では、15日間運用してみて分かったこのサーバーの良かったところと、契約前に知っておいたほうがいいところを書きます。とくに後者は、調べてみて「これは先に知っておきたかった」と思ったことなので、しっかり書きます。
このシリーズで書いた13本は、全部このサーバーの上の話です
まず、何をやってきたかの一覧です。
シリーズ1「サイト作成の手順」(全7回)
- ホームページ制作の全体の流れ
- 独自ドメインの取得方法とサービス選び
- レンタルサーバーの選び方と契約手順
- サイトの目的・ターゲット整理とサイトマップ
- ワイヤーフレームとは?
- WordPress構築とは?初期設定でつまずいたこと
- 公開前チェック・SEO・運用開始
シリーズ2「公開したその後」(全6回)
- 更新頻度はどれくらいが正解?
- 「自動バックアップがあるから大丈夫」と思っていた話
- アクセス解析を見てみたら、9割が自分でした
- WordPressのスパム対策、無料で今日中に終わらせる
- ログイン試行が3,967件ありました
- この記事
契約・ドメイン取得・WordPressの立ち上げ・公開・バックアップ・アクセス解析・スパム対策・セキュリティ。ひととおりやった結果が、このサーバーについての実感です。
契約からWordPress公開まで、実際どうだったか
一番ありがたかったのは、契約の申し込みと同時にWordPressまで立ち上がる仕組み(かんたんセットアップ)でした。
サーバーを借りたことがない人がつまずくのは、たいてい手順の多さです。
- サーバーを契約する
- ドメインを別のサービスで取る
- ドメインとサーバーを紐づける(ネームサーバーの設定)
- SSL(https化)を設定する
- WordPressをインストールする
本来はこれを順番にやる必要があります。それが申し込みフォームの中でまとめて済み、完了するとWordPressが入った状態で始められました。
独自ドメインも、WINGパック(長期契約プラン)の中で取得できました。ドメイン代が別途かからないのは、始めるときの心理的なハードルとして意外と大きかったです。
詳しい手順は第3回「レンタルサーバーの選び方と契約手順」と第6回「WordPress構築」に書いています。
使ってみて良かったところ
管理画面から直接WordPressを触れる
ConoHa WING コントロールパネルプラグインというものが最初から入っていて、WordPressの管理画面からサーバー側の操作にアクセスできます。「サーバーの管理画面」と「WordPressの管理画面」を行ったり来たりする回数が減りました。
キャッシュのクリアを自分でやらなくていい
ConoHa WING 自動キャッシュクリアも標準で入っています。記事を更新したのに表示が古いまま、という現象はキャッシュが原因で起きますが、これが自動で処理されます。
ただし、キャッシュが完全に消えるわけではありません。 前回の記事で設定変更の確認をしたとき、私はキャッシュされた古い画面を見て「設定が効いていない」と誤解しかけました。設定を変えた直後の確認は、キャッシュを疑ってから判断してください。
WAFが標準で付いている
WAF(Webアプリケーションファイアウォール)は、不正なアクセスをサーバーの手前でブロックする仕組みです。これが標準で用意されています。
前回の記事で書いたとおり、このブログには公開の翌日から機械的なログイン試行が来ていました。実際に止めていたのはWordPress側のプラグインでしたが、その手前にもう一枚あるのとないのとでは安心感が違います。
知っておくべきこと:自動バックアップは「復元ボタン」ではない
ここが、この記事で一番書きたかったところです。
ConoHa WINGには過去14日分の自動バックアップがあり、リストア(復元)も無料です。これだけ聞くと「何かあってもボタン一つで戻せる」と思ってしまいます。
私もそう思っていました。実際は違いました。
公式の案内を読むと、こう書かれています。
- リストアを実行すると、サーバー上に指定した日付のデータが置かれる。その中から必要なデータを取得して、復旧作業は自分で行う
- 作成されたリストアファイルは24時間で削除される
- 再度リストアすると、古いリストアファイルは消える
- リストアを1週間に5回以上実施すると、一定期間制限がかかる
つまり、「戻す」のではなく「戻すための材料を出してくれる」機能です。ファイルマネージャーやFTPで自分で差し替える必要があり、データベースについても接続先の書き換えが必要になります。
これは欠点ではありません。仕様です。問題なのは、「バックアップがあるから大丈夫」と思い込んだまま何も準備しないことのほうです。
いざというときは、たいてい焦っています。その状態で初めてこの仕様を知るのは、かなりつらいと思います。
だから、自分で戻せる手段を別に用意しました
そこで、プラグイン(UpdraftPlus)でGoogle Driveにもバックアップを取るようにしました。二段構えです。
| 層 | 手段 | 役割 |
|---|---|---|
| 1層目 | ConoHa WING 自動バックアップ | サーバー障害への保険。放置でよい |
| 2層目 | UpdraftPlus → Google Drive | 自分で即座に戻せる手段。外部保存 |
こちらは復元すると本番に自動で反映されます。テーマだけ、プラグインだけ、といった部分復旧もできます。実際にテーマの復元テストをして成功を確認しました。
この話は第2回「「自動バックアップがあるから大丈夫」と思っていた話」に詳しく書いています。サーバー側とプラグイン側、両方あって初めて安心できるというのが今の結論です。
料金について
料金はキャンペーンや契約期間によって変わるため、この記事には具体的な金額を書きません。古い金額が残っていると、かえって判断を誤らせてしまうからです。
見るべきポイントだけ書いておきます。
- WINGパック(長期契約)かどうかで月額も特典も変わる
- 独自ドメインが無料で付くかどうかは、実質の費用に効いてくる
- プランは後から変更できるので、個人ブログなら一番下のプランで始めて問題ない
最新の金額はConoHa WING公式サイトで確認してください。
向いている人・向いていない人
15日使ってみての印象です。
向いていると思う人
- これからWordPressでブログやサイトを始める人。最初の手順の多さで挫折しにくい
- サーバーの細かい設定に時間をかけたくない人
- ドメインもまとめて管理したい人
向いていないかもしれない人
- サーバーの構成を細かく自分で決めたい人
- 「バックアップはサーバー任せで完結させたい」人。上に書いたとおり、復旧作業は自分で行う前提です
まとめ
13本分の作業を通して感じたのは、始めるところのつまずきが少ないサーバーだということです。契約からWordPress公開までが一本道で済むのは、最初の一歩としてかなり大きいと思います。
一方で、バックアップの仕様だけは契約前に知っておいたほうがいいです。これは悪いところというより、「自動バックアップ付き」という言葉から想像するものと実際が違う、という話です。知ったうえで別の手段を足せば、何も問題ありません。
これから始める方は、こちらから確認できます。
シリーズを終えて
「サイト作成の手順」7回と「公開したその後」6回、あわせて13本でひと区切りです。
公開した後のほうが、書くことが多いシリーズでした。バックアップ、アクセス解析、スパム、ログインの記録。どれも公開するまでは存在すら知らなかったことばかりです。
そして今のところ、このブログの読者はほとんどいません。それでも、攻撃だけは毎日来ていました。 公開するというのはそういうことなんだと、15日かけて知りました。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。


コメント