記事を書く前に、検索する人が知りたいことをAIと一緒に調べる(AI活用ノート第8回・最終回)

Web制作ノート

「AI活用ノート」第8回です。この回で、シリーズは最終回になります。前回は、アイキャッチ画像を毎回AIに同じ型で作ってもらう話を書きました。

最後は、記事作りのいちばん最初の工程の話です。新しく書く記事を企画するとき、どんな言葉で探されていて、探している人が何を知りたいのかを、AIと一緒に調べています。

先に結論を書くと、キーワードをAIに「考えさせる」ことはしていません。実際の検索結果やデータを材料として渡し、その整理と比較を任せています。

キーワードをAIに考えさせると起きること

AIに「このテーマで狙うべきキーワードは?」と聞くと、すぐにそれらしい言葉が並びます。

ただし、AIはその言葉が実際にどれくらい検索されているかを知りません。今の検索結果にどんな記事が並んでいるかも、見ていません。出てくるのは、あくまで「検索されていそうな言葉」です。

これは、第6回で書いた「それらしい数字」と同じ問題です。そこで、書く前の調べものでも、実際の情報を材料として渡すようにしています。

調べる材料は3つ

AIに渡している材料は、次の3つです。

材料 分かること AIに頼むこと
検索結果の上位の記事 今、検索する人に何が求められているか 見出しを並べて比べる
検索結果の「関連する質問」 検索する人が一緒に気にしていること 質問の裏にある不安を整理する
自分のサイトのデータ どんな言葉で、すでに自分の記事が表示されているか 近い言葉がないか探す

3つめは、新しい記事の企画でも役に立ちます。自分の記事がすでに近い言葉で表示されていれば、その周辺には実際に探している人がいると分かるからです。

上位の記事から「そろえる項目」を拾う

上位の記事は、内容をまねるために見るのではありません。見出しを並べて、次の2つに分けてもらいます。

  • どの記事にもある項目: 検索する人にとっての「最低ライン」。これが欠けていると、そもそも比べられる土俵に乗りません
  • どの記事にも書かれていない項目: 自分が書ける「すき間」。実際にやってみた人にしか書けないことは、ここに入ります

最低ラインだけでは、上位の記事と同じものができるだけです。すき間だけでは、探している人の疑問に答えきれません。両方をそろえるのが、書く前に決めておきたいことです。

「関連する質問」は、検索する人の不安の一覧

検索結果に出てくる「関連する質問」は、企画のときに必ず見ています。

並んでいる質問をAIに渡して整理してもらうと、「やり方を知りたい」だけでなく、「自分にできるのか」「やめたほうがいいのか」といった不安が混ざっていることがよくあります。

こういう不安には、手順を並べるだけの記事では答えられません。そして、上位の記事も正面からは答えていないことがあります。実際にやってみた個人が「どこが難しくて、どこは難しくなかったか」を書けるのは、ここです。

調べた結果を構成に渡す

調べた結果は、そのまま構成案に入れてもらいます。渡すのは次の3つです。

  1. 狙う言葉(どんな言葉で探している人に届けるか)
  2. そろえる項目(上位の記事に共通する最低ライン)
  3. 自分にしか書けない項目(すき間と、「関連する質問」から拾った不安)

この3つが入った構成案を、第4回で書いた流れで承認してから、本文に進みます。調べることと、構成を決めることが、ここでつながります。

まとめ ― AIには推測させず、材料を渡す

新しい記事を企画するときに、AIと一緒に調べていることをまとめます。

  1. キーワードは考えさせず、実際の検索結果やデータを渡す
  2. 上位の記事から、最低ラインとすき間を拾う
  3. 「関連する質問」から、検索する人の不安を拾う
  4. 調べた結果を、構成案にそのまま渡す

AIは、渡した材料を並べて比べるのがとても得意です。材料を自分で集めるひと手間をかけるだけで、書く前の迷いがずいぶん減ります。

シリーズを終えて

「AI活用ノート」は、この回で終わりです。

8回で書いてきたことを、記事作りの順に並べると次のようになります。

  1. 検索する人が知りたいことを調べる(第8回)
  2. 壁打ちで広げて、自分の状況に合わせて絞る(第3回)
  3. 構成を先に承認する(第4回)
  4. AIの文章を自分の言葉に直す(第5回)
  5. 公開前に事実を確かめる(第6回)
  6. アイキャッチは型で作り、アップロードは自分でやる(第7回・第2回)

どの回にも共通していたのは、「AIに任せるところと、自分が決めるところを分ける」ということでした。どこか1つでも、ご自身の仕事の流れに取り入れられそうなところがあればうれしいです。最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

シリーズ「AI活用ノート」(全8回)

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