「AI活用ノート」第3回です。前回は、画像のアップロードだけはAIに任せきれなかった話を書きました。
今回は、AIの使い分けの話です。このブログでは、ChatGPTとClaudeの2つを使っています。先に結論を書くと、こう分けています。
- アイデアを広げる → ChatGPT
- 自分の状況に合わせて絞り、形にする → Claude
どちらが優れているかという話ではありません。同じことを両方に頼むのではなく、頼むことそのものを分けています。
2つのAIに頼んでいることの違い
それぞれに頼んでいることを並べると、次のようになります。
| ChatGPT | Claude | |
|---|---|---|
| 頼むこと | アイデアを広げる(壁打ち) | 案を絞り、形にする(実作業) |
| 渡すもの | 相談したいテーマだけ。前提はあまり渡さない | ブログの現状、公開済みの記事、これまでの記録 |
| 返ってくるもの | 色々な方向の案。自分では思いつかないものも混ざる | 自分の状況に合わせた案と、決めるべきこと |
壁打ちでは、あえて前提をあまり渡しません。条件を細かく付けるほど、案が予想の範囲に収まってしまうからです。
一方、実際の作業では、前提をできるだけ渡します。Claudeには、ブログの現状やこれまでの記録をまとめたファイルを最初に読んでもらうようにしています。第1回で紹介した記事作りも、第2回の画像まわりの分担も、この前提の上で進めています。
企画はこう進めている
新しい記事や連載を考えるときは、次の4つの段階で進めています。
- 広げる: ChatGPTと壁打ちして、案をたくさん出してもらう
- 持ち帰る: 気になった案を、そのままClaudeに渡す
- 照らし合わせる: Claudeが、ブログの現状や過去の記録と突き合わせて、合わない部分を洗い出す
- 決める: どの案を残すかを、自分で決める
この「AI活用ノート」という連載も、この流れで企画しました。
ポイントは、広げる段階と絞る段階を混ぜないことです。広げながら同時に「これは自分には無理だ」と判断していると、案がなかなか増えません。先に全部出してから、まとめて絞るようにしています。
照らし合わせると、ズレが見つかる
壁打ちで出てきた案を自分の記録と照らし合わせると、多くの場合、どこかにズレが見つかります。よくあるのは次の3つです。
① 発信の前提が合わない
「誰として、誰に向けて書くか」が、今のブログと違う案です。広く一般的にはうまくいくやり方でも、自分の立場や読者と合わなければ使えません。
② すでに書いた内容と重なる
案としては良くても、公開済みの記事と同じテーマだった、ということがあります。その場合は新しく書くのではなく、既存の記事へ内部リンクでつなぐか、切り口を変えます。
③ 自分が経験していないことが含まれている
使ったことのないものや、試していないことを前提にした案です。このブログは実体験をもとに書く方針なので、こういう案は「実際に試したら書く」として保留にしています。
これはChatGPTの案が悪いということではありません。こちらの状況をあまり伝えずに広げてもらったのですから、ズレが出るのは当然です。むしろ、ズレを見つける工程があるからこそ、壁打ちでは安心して広げられます。
最後に決めるのは自分
2つのAIの意見が分かれることもあります。一度決めたことを、あとから自分で考え直すこともあります。
そのときに大事にしているのは、次の2つです。
- どの案を採るかは、AIではなく自分が決める
- 決めたことと、決めた理由を記録に残す
AIは案を出したり、整理したりするのは得意です。ただし、どれを選ぶかで責任を持つのは自分です。
理由を残しておくと、あとで似た話が出たときに迷わずに済みます。次に作業するClaudeもその記録を読むので、同じ議論を繰り返さなくなります。第2回で書いた「試す前に記録を確認する」ルールともつながっています。
まとめ ― 広げるときと絞るときで、頼む相手を分ける
2つのAIを使い分けるコツを、3つにまとめます。
- 壁打ちの段階では、制約を外して広げてもらう
- 取り入れる前に、必ず自分の記録と照らし合わせる
- 決めるのは自分。理由も一緒に残す
1つのAIでも、「広げる時間」と「絞る時間」を分けるだけで、同じ効果はあると思います。自分の場合は、頼む相手ごと分けるほうが頭を切り替えやすかったので、今の形に落ち着きました。
次の記事
第4回では、AIにいきなり本文を書かせず、まず構成を出してもらって承認してから書かせる進め方を書いています。
→ AIに記事を書かせる前に、構成だけ先に出してもらう(AI活用ノート第4回)
シリーズ「AI活用ノート」(全8回)
- 第1回: ブログ記事は全部Claudeと書いています|個人事業主のAI活用の実務
- 第2回: 画像のアップロードだけは、AIに任せきれませんでした
- 第3回: 企画の壁打ちはChatGPT、実際の作業はClaude(この記事)
- 第4回: AIに記事を書かせる前に、構成だけ先に出してもらう
- 第5回: AIの文章を、自分の言葉に直すときに見ている3つのこと
- 第6回: AIが書いた文章で、公開前に必ず確かめている4つのこと
- 第7回: アイキャッチ画像は、毎回AIに「同じ型」で作ってもらう
- 第8回: 記事を書く前に、検索する人が知りたいことをAIと一緒に調べる


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