AIに記事を書かせる前に、構成だけ先に出してもらう|承認してから書かせる理由(AI活用ノート第4回)

AI活用ノート第4回「書かせる前に、構成だけ先に出してもらう」のアイキャッチ Web制作ノート

「AI活用ノート」第4回です。前回は、企画の壁打ちはChatGPT、実際の作業はClaudeという使い分けを書きました。

今回は、その「実際の作業」の中身、記事の作り方の話です。

先に結論を書くと、AIに最初に頼むのは「本文」ではなく「構成」です。構成を自分が承認してから、本文を書いてもらっています。この連載も、毎回この順番で作っています。

いきなり本文を頼むと、何が起きるか

AIに「○○について記事を書いて」と頼むと、数十秒でそれらしい本文が返ってきます。便利なのですが、このやり方には困ることが3つあります。

① 方向のズレに、長い本文になってから気づく

読者の想定や、書いてほしい範囲がずれていても、数千字を読んでからでないと気づけません。読む時間も、書き直しの時間もかかります。

② 直しの指示があいまいになる

長い本文を前にすると、「全体的にもう少し…」という指示になりがちです。何をどう直せばよいかが伝わらず、思ったとおりに直りません。

③ 直すたびに、どこが変わったか分からなくなる

全文を書き直してもらうと、直してほしかった場所以外も変わっていることがあります。そのたびに、全部を読み直すことになります。

どれも、「何を書くか」を決めないまま「どう書くか」に進んでしまうことが原因です。

構成で決めておくこと

そこで、最初には構成だけを出してもらいます。構成案に入れてもらうのは、次の項目です。

項目 中身
タイトル案 記事のタイトルと、検索結果に出すタイトル
狙うキーワード どんな言葉で探している人に届けるか
見出しと、各見出しで書くこと 見出しごとに1〜2行で
内部リンク どの過去記事とつなぐか
入れないこと 今回は書かない話題
確認したいこと AIが自分では決められないこと

特に大事なのは、最後の2つです。

「入れないこと」を先に出してもらうと、話が広がりすぎるのを防げます。「確認したいこと」を出してもらうと、AIが勝手に推測で埋めてしまう部分を、書く前に自分で決められます。

構成の段階で直すと、直しが軽い

構成の段階なら、直しは一言で済みます。

  • 「この見出しは要らない」
  • 「ここはもう少し一般的な書き方にして」
  • 「この話は今回は出さない」

本文になってから同じ直しをすると、影響する段落を探し、前後のつながりを直し、全体を読み直すことになります。同じ判断でも、構成でやるか本文でやるかで、手間がまったく違います。

もう一つ、構成の段階で決めておきたいのが「どこまで書くか」です。自分の運用を記事にするときは、出してよい話と出したくない話があります。構成を見れば、何が書かれる予定かが一目で分かるので、出し過ぎに書く前に気づけます。

承認から公開までの流れ

この連載で毎回回している流れは、次のとおりです。

  1. 構成案: Claudeが構成を出す(本文はまだ書かない)
  2. 承認: 自分が直しを伝え、「この構成でよい」と答える
  3. 下書き: 承認した構成に沿って、Claudeが本文を書く
  4. 確認: 自分が読んで、直すところを伝える
  5. 確定・公開: 確定したら公開の準備をし、自分が「公開してよい」と答えてから公開する

承認した構成は記録に残しています。本文ができあがったときに、構成から外れていないかを確かめる「物差し」にもなります。

この流れの中で、自分がやるのは「承認」「確認」「公開の判断」の3つだけです。ただし、この3つは必ず自分でやります。第3回で書いた「最後に決めるのは自分」と同じ考え方です。

まとめ ― 最初の一言は「構成だけ出して」

AIに記事を書いてもらうときは、次の順番を意識するだけで、手戻りがずいぶん減ります。

  1. 最初は構成だけを出してもらう
  2. 構成の段階で、書くこと・書かないことを決める
  3. 承認してから、本文を書いてもらう

今日からでも試せるのは、依頼の最後に「まず構成だけ出してください。本文はまだ書かないでください」と一言添えることです。それだけで、やり取りの進み方が変わります。

次の記事

第5回では、AIが書いた本文を自分の言葉に直すときに見ている3つのことと、直しを次に活かす工夫を書いています。

→ AIの文章を、自分の言葉に直すときに見ている3つのこと(AI活用ノート第5回)

シリーズ「AI活用ノート」(全8回)

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